先代旧事本紀による物部氏の系譜をまとめてみました。
饒速日命(にぎはやひのみこと)
妃 御炊屋姫(みかしやひめ)
※長膸彦(ナガスネヒコ)の妹
【1世孫】
宇摩志麻治命(ウマシマチノミコト)
※橿原宮で天下を治めた初代神武天皇のときに足尼(宮殿内に住むことを許された家臣)となる。のちに,神武皇后の蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)の兄の天日方奇日方命(あまひかたくしひかたのみこと)とともに食国の大夫となる。天日方奇日方命は大神君の祖。
※天富命(あまのとみ)が斎部を率い,天種子命(あまのたねこ)が祝詞を申し,宇摩志麻治命は,物部を率いて矛・盾を立てた。道臣命は来目部を率いて宮殿の門を警護した。
妃 師長姫(シナガヒメ) ※活目邑の五十呉桃(イクルミ)の娘
①味饒田命 ②彦湯支命(亦名:木開足尼)
【2世孫】
味饒田命(ウマシニギタ)
※阿刀連の祖。
★大阪府八尾市の式内社跡部神社付近の跡部郷から名乗った。蘇我馬子が聖徳太子と共に攻めた物部大連守屋の阿都の館があった。[八尾市観光データベース]
※愛知県名古屋市北区の味鋺神社(あじまじんじゃ)の祭神は,宇摩志麻治命と味饒田命で尾張氏との関連がある。[Wik]
彦湯支命(ひこゆきのみこと)
※葛城高丘宮で天下を治めた第2代綏靖天天皇のときに足尼になり,のちに食国の大夫となる。
妻:阿野姫 ※日下部の馬津・名を久流久美の娘
①
妾:出雲色多利姫(いずものしこたりひめ)
①
妾:淡海川枯姫(おうみのかわかれひめ)
①
【3世孫】彦湯支命-?
大禰命(おおねのみこと)
※第3代安寧天皇のときに侍臣となる。
出雲醜大臣命(いずもしこおおみのみこと)
※第4第懿徳天皇のときに食国の大夫となり,のちに大臣となる。
妻:真鳥姫 ※倭の志紀彦の娘
①大木食命 ②六見宿禰命 ③三見宿禰命
出石心大臣命(いずしこころのおおみのみこと)
※第5代孝昭天皇のときに大臣となる。
妻:新河小盾姫
①大水口宿禰命
【4世孫】出雲醜大臣命―真鳥姫
大木食命(おおきけのみこと)
※三河国造の祖
六見宿禰命(ろくみのすくね)
※小治田連の祖
三見宿禰命(みつみのすくね)
※漆部連の祖
※秋津嶋宮で天下を治めた第6代孝安天皇のときに足尼となり,のちに宿禰となる。
【4世孫】出石心大臣―新河小盾姫
大水口宿禰命(おおみなくちのすくね)
※穂積臣,采女臣らの祖
大矢口宿禰命(おおやくちのすくね)
※盧戸宮(いおどのみや)で天下を治めた第7代孝霊天皇のときに宿禰となる。
妻:坂戸由良都姫(さかとのゆらつひめ)
①鬱色雄命 ②鬱色謎命 ③大綜杵命 ④大峯大尼命
【5世孫】大矢口宿禰命―坂戸由良都姫
鬱色雄命(うつしこお)
※軽境原宮で天下を治めた第8代孝元天皇のときに大臣となる。
妻:芹田真若姫(せりたのまわかひめ) ※活馬長砂彦(いこまのながさひこ)の娘
①
鬱色謎命(うつしこめ)
※第8代孝元天皇の皇后となり,大彦命(おおひこのみこと),第9代開化天皇,倭迹迹姫命(やまととひめのみこと)を産む。
大綜杵命(おおへきそ)
※春日率川宮で天下を治めた第9代開化天皇のときに大臣となる。
妻:高屋阿波良姫(たかやあわらひめ)
①伊香色謎命 ②伊香色雄命
大峯大尼命(いいみねおおあま)
※第9代開化天皇のときに大尼となる。
【6世孫】鬱色雄命―芹田真若姫
武建大尼命(たけたつおおね)
※第9代開化天皇のときに大尼となる。
【6世孫】大綜杵命―高屋阿波良姫
伊香色謎命(いかがしこめ)
※第8代孝元天皇の妃となり彦太忍命(ひこふつおしま)を産む。その後,第9代開化天皇の皇后となり,第10代崇神天皇を産む。
伊香色雄命(いかがしこお)
※第9代開化天皇のときに大臣となり,第10代崇神天皇のときも大臣を務める。
※布都大神の社を大倭国山辺郡石上邑に建てた。
妻:真木姫 ※山代県主の祖の長溝の娘
①②
妾:荒姫 ※山代県主の祖の長溝の娘
①②
妾:玉手姫 ※山代県主の祖の長溝の娘
①②
妾:真鳥姫 ※※倭の志紀彦の娘 ★真鳥姫は,3世孫の出雲醜大臣命の妻なので,これは誤りである。
①
【7世孫】?―?
建胆心大禰命(たけいこころのおおね)
※第10代崇神天皇のときに大禰となる。
多弁宿祢命(たべのすくねのみこと)
※宇治部連(うじべのむらじ),交野連(かたののむらじ)らの祖
※第10代崇神天皇のときに宿禰となる。
安毛建美命(やすけたけみのみこと)
※六人部連(むとりべのむらじ)らの祖
※第10代崇神天皇のときに侍臣となる。
大新河命(おおにいかわのみこと)。
※纏向珠城宮で天下を治めた第11代垂仁天皇のときに大臣となりる。
※物部連公(もののべのむらじのきみ)の姓を賜り,大連となる。
妻:中日女(なかひめ) ※紀伊の荒川戸俾(あらかわとべ)の娘
①物部武諸隅連公 ②物部大小市連公 ③物部大小木連公 ④物部大母隅連公
十市根命(とおちねのみこと)。
※第11代垂仁天皇のときに,物部連公の姓を賜り,大連となる。
※出雲国の神宝の調査を命じられた。
妻:時姫 ※物部武諸隅連公の娘
①物部胆咋宿祢 ②物部止志奈連公 ③物部片堅石連公 ④物部印岐美連公 ⑤物部金弓連公
建新川命(たけにいかわ)
※志紀県主らの祖
※第11代垂仁天皇のときに侍臣となる。
大咩布命(おおめふのみこと)
※若湯坐連(わかゆえのむらじ)らの祖
※第11代垂仁天皇のときに侍臣となる。
【8世孫】大新河命ー中日女(なかひめ) ※紀伊の荒川戸俾(あらかわとべ)の娘
物部武諸隅連公(もののべのたけもろずみ)
※第10代崇神天皇の命で出雲大社の神宝を調査する。
※矢田部造の遠祖
妻:清姫 ※物部肝咋宿禰(もののべのいくいのすくね)の娘
①物部多遅麻連公(もののべのたじまのむらじきみ)
物部大小市連公(もののべのおおおち)
※小市直の祖
※志賀高穴穂宮で天下を治めれた第13代成務天皇のときに侍臣となる。
物部大小木連公(もののべのおおおき)
※佐夜部直(さやべのあたい),久奴直(くぬのあたい)らの祖
※志賀高穴穂宮で天下を治めれた第13代成務天皇のときに侍臣となる。
物部大母隅連公(もののべのおおもろずみのむらじきみ)
※矢集連(やつめのむらじ)らの祖
※志賀高穴穂宮で天下を治めれた第13代成務天皇のときに侍臣となる。
【8世孫】十市根命ー時姫 ※物部武諸隅連公の娘
物部胆咋宿祢(もののべのいくいのすくね)
※第13代成務天皇のときに大臣となり,石上神宮をお祀りした。
妻:比咩古命(ひめこのみこと) ※市師宿祢(いちしのすくね)の祖の穴太足尼(あなほのすくね)の娘
①物部五十琴宿禰連公 ②物部五十琴姫命 ③物部五十琴彦連公
妾:鴨姫(かもひめ) ※阿努建部君(あとのたけべのきみ)の祖・太玉(ふとたま)の娘
①物部竺志連公
妾:伊佐姫(いさひめ) ※三川穂国造(みかわのほのくにのみやつこ)の美己止直(みことのあたい)の妹
①物部竹古連公
妾:止己呂姫(ところひめ) ※宇太笠間連(うだのかさまのむらじ)の祖の大幹命(おおとものみこと)の娘
①物部椋垣連公
物部止志奈連公(もののべのとしなのむらじきみ)
※杭田連(くいだのむらじ)らの祖である。
※第13代成務天皇のときに侍臣となる。
物部片堅石連公(もののべのかたがたしのむらじきみ)
※駿河国造(するがのくにのみやつこ)らの祖
※第13代成務天皇のときに侍臣となる。
物部印岐美連公(もののべのいきみのむらじきみ)
※志紀県主(しきのあがたぬし),遠江国造(とおつうみのくにのみやつこ),久努直(くぬのあたい),佐夜直(さやのあたい)らの祖
※第13代成務天皇のときに侍臣となる。
物部金弓連公(もののべのかなゆみのむらじきみ)
※田井連(たいのむらじ)、佐比連(さひのむらじ)らの祖
※第13代成務天皇のときに侍臣となる。
【9世孫】物部武諸隅連公―清姫 ※物部肝咋宿禰(もののべのいくいのすくね)の娘
物部多遅麻連公(もののべのたじまのむらじきみ)
※纏向日代宮で天下を治めた第12代景行天皇のときに大連となり,石上神宮を祀った。
妻:安媛 ※物部五十琴彦連公(もののべのいことひこのむらじきみ)の娘
①物部山無媛連公 ※第15代応神天皇皇后 ②物部印葉連公 ③物部伊与連公 ④物部小神連公 ⑤物部大別連公
【9世孫】物部胆咋宿祢―比咩古命(ひめこのみこと)
物部五十琴宿禰連公(もののべのいことのすくねのむらじきみ)
※磐余稚桜宮で天下を治めた第14代仲哀天皇皇后の神功皇后ときに大連となり,石上神宮を祀った。
妻:※香児媛 ※物部多遅麻連公の娘
①物部伊莒弗連公 ②物部麦入宿祢連公 ③物部石持連公
物部五十琴姫命(もののべのいことひめのみこと)
※第12代景行天皇の妃となり,五十功彦命(いごとひこのみこと)を産む。
物部五十琴彦連公(もののべのいことひこのむらじきみ)。
妻:弟媛 ※物部竹古連公(もののべのたけこのむらじきみ)の娘
①物部目古連公 ②物部牧古連公
【9世孫】
物部竺志連公(もののべのつくしのむらじきみ)
※奄智蘊連(あんちのかつらのむらじ)らの祖
※第12代景行天皇のときに侍臣となる。
物部竹古連公(もののべのたけこのむらじきみ)
※藤原恒見君(ふじわらのつねみのきみ),長田川合君(おさだのかわいのきみ),三川蘊連(みかわのかつらのむらじ)らの祖
※第12代景行天皇のときに侍臣となる。
物部椋垣連公(もののべのくらがきのむらじきみ)
※磯城蘊連(しきのかつらのむらじ),比尼蘊連(ひねのかつらのむらじ)らの祖
※第12代景行天皇のときに侍臣となる。
【10世孫】物部多遅麻連公―安媛 ※物部五十琴彦連公(もののべのいことひこのむらじきみ)の娘
物部山無媛連公(もののべのやまなしひめのむらじきみ)
※第15代応神天皇の皇妃となり,莵道稚郎子皇子(うじのわきいらつこのみこ),矢田皇女(やたのひめみこ),雌鳥皇女(めどりのみこ)を産む。その矢田皇女は、難波高津宮で天下を治た第16代仁徳天皇の皇后となった。
物部印葉連公(もののべのいにはのむらじきみ)
※軽嶋豊明宮で天下を治めた第15代応神天皇のときに大連となり,石上神宮をお祀りした。
物部伊与連公(もののべのいよのむらじきみ)
※第15代応神天皇のときに侍臣となる。
物部小神連公(もののべのおかみのむらじきみ)
※第15代応神天皇のときに侍臣となる。
物部大別連公(もののべのおおわけのむらじきみ)
※第16代仁徳天皇のときに侍臣となり,石上神宮をお祀りした。
※第16代仁徳天皇皇后の矢田皇女に皇子が生まれなかったために,御子代(矢田皇女の私有民)を設け,矢田部連公(やたべのむらじきみ)の姓を賜った。
【10世孫】物部五十琴宿禰連公―香児媛 ※物部多遅麻連公の娘
物部伊莒弗連公(もののべのいこふつのむらじきみ)
※稚桜宮で天下を治めた第17代履中天皇と柴垣宮で天下を治めた第18代反正天皇のときに大連となり,石上神宮をお祀りした。
妻:玉彦媛(たまひこひめ) ※倭国造(やまとのくにのみやつこ)の祖・比香賀君(ひかがのきみ)の娘
①物部真椋連公 ②物部布都久留連公
妾:岡陋媛(おかやひめ) ※姪
①物部目大連公 ②物部鍛治師連公 ?③物部竺志連公
物部麦入宿祢連公(もののべのむぎりのむらじきみ)
遠飛鳥宮で天下を治めた第19代允恭天皇のときに大連となり,ついで宿祢となって,石上神宮をお祀りした。
妻:全能媛(またのひめ) ※物部目古連公(もののべのめこのむらじきみ)の娘
①物部大前宿祢連公 ②物部小前宿祢連公 ③物部御辞連公 ④物部石持連公
物部石持連公(もののべのいわもちのむらじきみ)
※佐為連(さいのむらじ)らの祖
【10世孫】物部五十琴彦連公―弟媛 ※物部竹古連公(もののべのたけこのむらじきみ)の娘
物部目古連公(もののべのめこのむらじきみ)
※田井連(たいのむらじ)らの祖
物部牧古連公(もののべのまきこのむらじきみ)
※佐比佐連(さひさのむらじ)らの祖
【11世孫】物部伊莒弗連公―玉彦媛(たまひこひめ) ※倭国造(やまとのくにのみやつこ)の祖・比香賀君(ひかがのきみ)の娘
物部真椋連公(もののべのまくらのむらじきみ)
※巫部連(かんなぎべのむらじ),文島連(ふみしまのむらじ),須佐連(すさのむらじ)らの祖
物部布都久留連公(もののべのふつくるのむらじきみ) ※「新撰姓氏録」では,懐大連
※第21代雄略天皇のときに大連となり,石上神宮をお祀りした。
妻:太姫(ふとひめ) ※依羅連柴垣(よさみのむらじしばがき)の娘
①物部木蓮子連公 ?②物部小事連公 ?③物部多波連公 ?④物部多波連公
【11世孫】物部伊莒弗連公―岡陋媛(おかやひめ)
物部目大連公(もののべのめのおおむらじきみ)
妻:?
①物部荒山連公 ➁物部麻作連公
※磐余甕栗宮で天下を治めた第22代清寧天皇のときに,大連となり,石上神宮をお祀りした。
物部鍛治師連公(もののべのかぬちのむらじきみ)
※鏡作(かがみつくり),小軽馬連(おかるまのむらじ)らの祖
物部竺志連公(もののべのつくしのむらじきみ)。
※新家連(にいのみのむらじ)らの祖
【11世孫】物部麦入宿祢連公―全能媛(またのひめ) ※物部目古連公(もののべのめこのむらじきみ)の娘
物部大前宿祢連公(もののべのおおまえすくねのむらじのきみ)
※氷連(ひのむらじ)らの祖
※石上穴穂宮で天下を治めた第20代安康天皇のときに、大連となり,ついで宿祢となって,石上神宮をお祀りした。
物部小前宿祢連公(もののべのおまえすくねのむらじきみ)
※田部連(たべのむらじ)らの祖
※近飛鳥八釣宮で天下を治めた第23代顕宗天皇のときに,大連となり,ついで大宿祢となって、石上神宮をお祀りした。
物部御辞連公(もののべのみことのむらじきみ)
※佐為連(さいのむらじ)らの祖
物部石持連公(もののべのいわもちのむらじきみ)
※刑部垣連(おさかべのかきのむらじ),刑部造(おさかべのみやつこ)らの祖
【12世孫】物部布都久留連公―太姫(ふとひめ) ※依羅連柴垣(よさみのむらじしばがき)の娘
物部木蓮子連公(もののべのいたびのむらじきみ)
※石上広高宮で天下を治めた第24代仁賢天皇のときに,大連となって,石上神宮をお祀りした。
妻:里媛(さとひめ) ※御大君(みおおのきみ)の祖
①物部麻佐良連公 ②物部目連公
物部小事連公(もののべのおごとのむらじきみ)
※志陀連(しだのむらじ),柴垣連(しばがきのむらじ),田井連(たいのむらじ)らの祖
物部多波連公(もののべのたはのむらじきみ)
※依網連(よさみのむらじ)らの祖
【12世孫】物部目大連公―?
物部荒山連公(もののべのあらやまのむらじきみ)
※桧前盧入宮で天下を治めた第28代宣化天皇のときに,大連となって,石上神宮をお祀りした。
妻:?
①物部尾輿連公 ②物部奈洗連公
物部麻作連公(もののべのまさのむらじきみ)
※借馬連(かるまのむらじ),笶原連(やはらのむらじ)らの祖
【13世孫】物部荒山連公―?
物部尾輿連公(もののべのおこしのむらじきみ)
※磯城嶋金刺宮で天下を治めた第29代欽明天皇のときに,大連となって,石上神宮をお祀りした。
妻:阿佐姫(あさひめ) ※弓削連(ゆげのむらじ)の祖・倭古連(やまとこのむらじ)の娘
①物部大市御狩連公 ②物部守屋大連公(亦名:弓削大連) ③④
妻:加波流姫(かはるひめ) ※弓削連(ゆげのむらじ)の祖・倭古連(やまとこのむらじ)の娘
①②③
物部奈洗連公(もののべのなせのむらじきみ)
【13世孫】物部木蓮子連公―里媛(さとひめ) ※御大君(みおおのきみ)の祖
物部麻佐良連公(もののべのまさらのむらじきみ)
※泊瀬列城宮で天下を治められた第25代武烈天皇のときに,大連となり,石上神宮をお祀りした。
妻:妹古(いもこ) ※須羽直(すわのあたい)の娘
①物部麁鹿火連公 ②
物部目連公(もののべのめのむらじきみ)。
※第26代継体天皇のときに,大連となり,石上神宮をお祀りした。
物部長目連公(もののべのおさめのむらじきみ)
※軽馬連(かるまのむらじ)らの祖
物部金連公(もののべのかねのむらじきみ)
※借馬連(かるまのむらじ)、野馬連(ぬまのむらじ)らの祖
物部呉足尼連公(もののべのくれのすくねのむらじきみ)
※依羅連らの祖
※第29代欽明天皇のときに宿禰となった。
物部建彦連公(もののべのたけひこのむらじきみ)
※高橋連(たかはしのむらじ),立野連(たちののむらじ),都刀連(つとのむらじ),横広連(よこひろのむらじ),勇井連(ゆいのむらじ),伊勢荒比田連(いせのあらひたのむらじ),小田連(おだのむらじ)らの祖
【14世孫】物部尾輿大連公―阿佐姫(あさひめ) ※弓削連(ゆげのむらじ)の祖・倭古連(やまとこのむらじ)の娘
物部大市御狩連公(もののべのおおいちのみかりのむらじきみ)
※譯語田宮で天下を治められた第30代敏達天皇のときに,大連となって,石上神宮をお祀りした。
妻:宮古郎女(みやこのいらつめ) ※弟の贄古大連(にえこのおおむらじ)の娘
①②
物部守屋大連公(もののべのもりやのおおむらじきみ)
※亦名を弓削大連(ゆげのおおむらじ)
※池辺双槻宮で天下を治めた第31代用明天皇のときに,大連となり,石上神宮をお祀りした。
★物部守屋は,第31代用明天皇紀に大連を務めるも,用明天皇の死後の皇位争いに敗れて別邸のある河内国跡部郷へと退く。587年の丁未の乱において蘇我馬子,泊瀬部皇子(後の第32代崇峻天皇),竹田皇子(第30代敏達天皇と第33代推古天皇の子),厩戸皇子(聖徳太子)らに阿都の館を攻められ物部守屋一族は滅びた。第31代用明天皇紀に大臣を務めた蘇我馬子は,物部守屋の姪を妻として,蘇我入鹿を産んでおり,別流の物部氏がその後の天皇の治世においても大連を務めている。
物部今木金弓若子連公(もののべのいまきのかなゆみわくごのむらじのきみ)
※今木連(いまきのむらじ)らの祖である。
物部連公(もののべのむらじきみ)布都姫夫人(ふつひめのおおとじ)
※字は御井夫人(みいのおおとじ),または石上夫人(いそのかみのおおとじ)という。
※倉梯宮で天下を治めた第32代崇峻天皇のときに夫人となった。
【14世孫】物部尾輿大連公―加波流姫(かはるひめ) ※弓削連(ゆげのむらじ)の祖・倭古連(やまとこのむらじ)の娘
物部石上贄古連公(もののべのいそのかみのにえこのむらじきみ)
妻:御井夫人 ※異母妹
①②③④
※小治田豊浦宮で天下を治めた第33代推古天皇のときに,大連となり,石上神宮をお祀りした。
物部麻伊古連公(もののべのまいこのむらじきみ)。
※屋形連(やかたのむらじ)らの祖
物部多和髪連公(もののべのたわかみのむらじきみ)
【14世孫】物部麻佐良連公―妹古(いもこ) ※須羽直(すわのあたい)の娘
物部麁鹿火連公(もののべのあらかいのむらじきみ)
※勾金橋宮で天下を治めた第27代安閑天皇のときに,大連となり,石上神宮をお祀りした。
物部押甲連公(もののべのおしかいのむらじきみ)。
※檜前盧入宮で天下を治めた第28代宣化天皇のときに,大連となり,石上神宮をお祀りした。
物部老古連公(もののべのおゆこのむらじきみ)
※神野入州連(かみののいりすのむらじ)らの祖
【14世孫】
物部金連公(もののべのかねのむらじきみ)
※野間連(のまのむらじ),借馬連らの祖
物部三楯連公(もののべのみたてのむらじきみ)
※鳥部連(とりべのむらじ)らの祖
物部臣竹連公(もののべのおみたけのむらじきみ)
※肩野連(かたののむらじ),宇遅部連(うじべのむらじ)らの祖
物部倭古連公(もののべのやまとこのむらじきみ)
※流羅田部連(ならたべのむらじ)らの祖
物部塩古連公(もののべのしおこのむらじきみ)
※葛野韓国連(かどののからくにのむらじ)らの祖
物部金古連公(もののべのかねこのむらじきみ)
※三島韓国連(みしまのからくにのむらじ)らの祖
物部阿遅古連公(もののべのあじこのむらじきみ)
※水間君(みぬまのきみ)らの祖
【15世孫】物部御狩大連―?
物部大人連公(もののべのうしのむらじきみ)[の子である]。
※妻:有利媛(ありひめ) ※物部雄君連公(もののべのおきみのむらじきみ)の娘
物部目連公
※大真連(おおまのむらじ)らの祖
※磯城嶋宮で天下を治めた第29代欽明天皇のときに,大連となり,石上神宮をお祀りした。
【15世孫】物部守屋大連―
内大紫冠位・物部雄君連公(もののべのおきみのむらじのきみ)
※飛鳥浄御原宮で天下を治めた第40代天武天皇のときに,物部氏の氏上を名のることを許され、内大紫冠の位を賜って,石上神宮をお祀りした。
妻:豊媛(とよひめ) ※物部目大連の娘
①物部忍勝連公 ②物部金弓連公
★物部守屋が
【15世孫】物部贄古大連公―
物部鎌束連公(もののべのかまつかのむらじきみ)
物部長兄若子連公(もののべのながえのわくごのむらじきみ)
物部大吉若子連公(もののべのおおよしのわくごのむらじきみ)
物部鎌姫大刀自連公(もののべのかまひめのおおとじのむらじきみ)
※第33代推古天皇のときに,参政となり,石上神宮をお祀りした。
※宗我嶋大臣(そがのしまのおおみ)の妻となって,豊浦大臣(とゆらのおおみ)(蘇我入鹿のこと)を産んだ。
【15世孫】物部麁鹿火大連―
物部石弓連公(もののべのいわゆみのむらじきみ)
※今木連らの祖
物部毛等若子連公(もののべのもとのわくごのむらじきみ)
※屋形連(やかたのむらじきみ)らの祖
【15世孫】物部押甲大連―
物部奈西連公(もののべのなせのむらじきみ)。
※葛野連らの祖
【15世孫】物部麻伊古大連―
物部恵佐古連公(もののべのえさこのむらじきみ)
第33代推古天皇のときに,大連となり,神宮をお祀りした。
【16世孫】物部大人連公―
物部耳連公(もののべのみみのむらじきみ)
※今木連らの祖
【16世孫】物部雄君連公―
物部忍勝連公(もののべのおしかつのむらじきみ)
物部金弓連公(もののべのかなゆみのむらじきみ)
※今木連らの祖である。
【16世孫】物部目大連―
物部馬古連公(もののべのうまこのむらじきみ)
※第36代孝徳天皇のときに,大華上の位と氏のしるしの大刀を授かり,食封千烟を賜って,神宮をお祀りした。
【16世孫】物部恵佐古大連公―
物部荒猪連公(もののべのあらいのむらじきみ)
※榎井臣(えのいのおみ)らの祖
※第36代孝徳天皇のときに,大華上の位を賜った。
物部弓梓連公(もののべのあづさのむらじきみ)
※榎井臣らの祖
物部加佐夫連公(もののべのかさふのむらじきみ)
※榎井臣らの祖である。
物部多都彦連公(もののべのたつひこのむらじきみ)
※榎井臣らの祖
※第38代天智天皇のときに,大連となり,神宮をお祀りした。
【17世孫】物部馬古連公―
物部連公(もののべのむらじきみ)麻呂(まろ)
※第40代天武天皇のときに,「八色の姓」の制度により,連公(むらじのきみ)を改めて、物部朝臣(もののべのあそん)の姓を賜った。
※第40代天武天皇のときに,石上朝臣(いそのかみのあそん)の姓を賜った。
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