明多意神社と書いて「みょうたいじんじゃ」と読みます。珍しい名前の神社なので、一度行ってみたいと思っていました。
明多意神社は、美馬市と阿波市の境に標高785mの妙体山(みょうたいさん)の頂上に鎮座しています。
ネットで調べてみると、自動車で行けないことはないように書いてあったので、行ってみることにしました。
明多意神社へ行くには、県道3号線(志度山川線)から山を登って行きます。県道3号線といってもすでにギリギリ対向できるくらいの道幅しかありません。
山道を登り始めてさらに不安になりました。ナビを見るとあと7kmほどあります。
道はますます細くなっていきます。
このまま自動車で行けないこともないのですが、以前に奈良の古墳散策をしていたときに、奈良の山道で、前輪を溝に落としてしまい、途方に暮れたことがあったので、無理をせずに、路肩の空き地に車をとめて、残り5kmを積んできた自転車で登って行くことにしました。
自転車での坂道はきつい・・・。汗びっしょにになりながら、約1.5kmほど登ったところに鳥居がありました。
なかなか立派で雰囲気のある鳥居です。ここからあと3km強あります。
平坦な道はほとんどなく、結局、自転車を押して登ること約1時間・・・。ようやく神社のある頂上に着きました。二つの社殿が仲よく並んでいます。右側が明多意神社です。
境内に略記が記されていました。
当社は、古来より安産守護・開運の守神と言われ、祭神は、富士山浅間神社と同一の美しい女神である。古くは、此の妙体山の麓の北久保にあったのを、藩主蜂須賀公巡国の際、当社の祭神を聞き取られ、その神威を崇め、村民に命じて山頂に遷座せしめて、社領若干と鳥居一基を寄進し、丸に卍の紋を許したという。当山は、北方の高山にして、讃岐の屋島・五剣山、遠くは中国地方を眺望できる。当社と同神の隣に祀る、妙体山との雨垂れ落が、阿波・美馬両郡の境と言う。
丸に卍の神紋です。
左側の社殿は、女体神社といいます。こちらも祭神は、木花咲耶姫命です。
右の明多意神社の鎮座地は阿波市阿波町立割で、左の女体神社の鎮座地は美馬市脇町東俣名となっています。
同じ山の山頂にあって、同じ神様を祀っていて、社殿が二つ建っていて、鎮座地が違う・・・なかなか珍しい光景だと思います。
帰りは、自動車のところまで、一度も自転車をこぐことなく坂道を下って着きました。