阿波には、卑弥呼の居所だと伝えられるところがあります。卑弥呼が居たとなると、そこが邪馬台国だということになりますが・・・。それは、四国徳島の山深いところにある「悲願寺」というお寺です。
出た!邪馬台国阿波説!これは、捜査せねばなりませぬ。
いざ悲願寺へ!
悲願寺へは、神山町役場から山道に入っていきます。
邪馬台国 卑弥呼の大山城遺跡と言われる高根山域への道しるべ
「卑弥呼の大山城遺跡」とは・・・。すごい・・・。
細く薄暗い山道が延々と続きます。ひたすら山道を登ること数十分・・・。「悲願寺」の案内表示がありました。しかし、ここから約3㎞余り続く未舗装の道がなかなかのものでした。
神秘的な雰囲気が漂うパワースポット
高根山悲願寺は、徳島県名西郡神山町神領字高根にあるお寺です。神山町神領という地名が、ここがただならぬ場所であることを示しているようです。
高根悲願寺の縁起
常夜塔には、正面に「葆光(ほうこう)」向かって右側に「虚」左側に「空」の額がかかっています。弘法大師が伝え残したもので、常夜塔は高根山中の古代灯台跡より明治初期に境内に移されたといわれています。
卑弥呼の居所なのか?
悲願寺の近くには、神の鎮まり坐す磐座である「天禺岩」、巫女の祈所である台石とが存在します。この台石が卑弥呼の祭壇跡といわれています。悲願寺のある高根は標高700mの高所にありながらなだらかな平地部もたくさんあり、卑弥呼の従者が住むには十分の広さがあります。
天の眞名井からの清水
まとめ
今回の捜査から推理してみると・・・。
結論から言うと、卑弥呼については、何も推理できない。神の鎮まり坐す磐座である「天禺岩」、巫女の祈所である台石とが存在していて、かつて巫女が神を祀っていたという伝承だけでは、推理のしようがないのだ。むしろ、「卑弥呼の大山城」という根拠がとても知りたい!
とはいえ、この悲願寺、行きつくのも大変だし、ただならぬ雰囲気がしているし、数々の伝承が残っているし、現地を訪れて、いろいろ妄想するには、最高のミステリースポットだ!としか、今回は言いようがない。そう簡単には、古代史の謎は解けないものだ。