妄想の阿波古代史へようこそ!
邪馬台国は阿波だ!天孫降臨の地は阿波だ!
古事記の舞台は阿波だ!剣山にソロモンの秘宝が眠っている!
神武天皇は阿波から東征した!天皇の都は阿波にあった!
そして阿波は隠された・・・
何でも阿波にあったことにしてしまう阿波古代史が今面白い!
今回は、眉山周辺で阿波古代史を妄想できるスポット6選を紹介します。
妄想の阿波古代史、ウソかホントか?
延喜式内社「天石門別豊玉比賣神社」
天石門別豊玉比賣神社は、JR徳島駅から徒歩15分位のところにある春日神社の境内にあります。
トヨタマヒメは、海神大綿津見(オオワダツミ)の娘で、初代神武天皇の父方の祖母にあたります。

延喜式内社でトヨタメヒメの名を冠する神社は、「天石門別豊玉比賣神社」と「和多都美豊玉比賣神社」の二つしかありません。しかもその二つとも阿波にあるのです。
天石門別豊玉比売はもともと徳島城のあった猪山の山頂にあったと言われています。
徳島城を築城しようとした際に、祟りをおそれた蜂須賀氏が城内に社殿を建立し奉斎したといういわくもあり、城内の天石門別豊玉比賣神社のあった場所には、「竜王さんのクス」といわれる楠木が残っています。
徳島城が取り壊された後は、蜂須賀家政を祀る国端彦神社に合祀されていましたが、その後春日神社へ遷されました。
豊玉比賣神社を掘り下げたい方はコチラ!

なぜここに?「神武天皇像」
春日神社のすぐ東に、錦竜水という眉山からの湧水が沸いている場所があります。その奥から細い山道を登って行くと車道に出ます。
そこから少し行ったところに神武天皇像があります。
最初は、八阪神社(錦竜水の所からの登って少しの所にある神社か?)にあったそうですが、明治39年にこの場所に移されたということです。

神武天皇像の傍に、「日清戦争の記念として明治30年(1897年)に建立された。丸亀歩兵第12連隊に入隊し、出征した徳島県人971名の醵金によってなされたものである。」との説明がなされています。
台石下に寄付者全員の名前が刻まれた銅版があったとのことですが、今はないそうです。
「道は阿波より始まる」では、明治天皇の意志によって乃木希典が造らせたもので、徳島市民からの寄付は一切なかったと全く違うことが書かれています。
阿波市土成町にある「樫原神社」と合わせて、神武天皇像が眉山にある理由を妄想するのも面白いかもしれません。
神武天皇を詳しく掘り下げたい方はコチラ!

なぜここに?「天武天皇中宮摩耶姫の墓」
神武天皇像から歩くこと約30分のところに、天武天皇中宮摩耶姫の墓があります。
行く途中に、阿波の開拓神を祀る忌部神社がありますから、時間があれば立ち寄ってみるのもありです。

忌部神社に行く手前で、左の山道へと入っていきます。
ここが非常に分かりにくいので、この石柱が目印です。
見逃すと忌部神社まで行ってしまします。
摩耶姫は、天武天皇の中宮で壬申の乱で相手の軍に捕らえられて「いわねひこ」という者に阿波国に連れられ亡くなり、この地に奥津城を築いて丁寧に葬られました。

天武天皇の妃に摩耶姫という姫はいませんし、「いわねひこ」が誰なのかもわかりません。
「摩耶姫の墓」とされる古墳は、勢見山古墳といい、長さ約4m、幅約80㎝の竪穴式石室をもつ古墳です。形状は前方後円墳の可能性もありますが墳丘の崩壊が激しく不明で、銅鏡と筒形銅器が出土し、4世紀後半の築造と推定されています。
摩耶姫の墓について掘り下げたい方はコチラ!

山頂にスサノオを祀る「溶造皇神社」
摩耶姫の墓から引き返して、今度は眉山山頂へ向かって歩くこと約1時間で溶造皇神社(ようぞうすめらのじんじゃ)があります。
すごい名前ですが、スサノオミコトを祀っています。

眉山の山頂に鎮座しており、なかなか神秘的な雰囲気の漂う神社です。
スサノオミコトは阿波を象徴する山である剣山でも祀られており、阿波とは何かと関係の深い神様なのです。
溶造皇神社について掘り下げたい方はコチラ!

聖徳太子は阿波にいた!「救世山峯薬師」
溶造皇神社から西部公園の方へ向かって眉山を降りていくと、救世山峯薬師別当法谷寺というお寺があります。
救世山峯薬師は聖徳太子の建立と伝わっており、その縁起には聖徳太子が阿波にいたことが記されています。

さらに、法谷寺の少し東には「タタリ谷常厳寺」には聖徳太子の墓があると言われています。
救世山峯薬師について掘り下げたい方はコチラ!

応神天皇誕生の地「産八幡神社」
救世山峯薬師から東へ眉山の山沿いを10分ほど歩くと、産八幡神社があります。
ここはなんと神功皇后が応神天皇を出産された場所だと伝わっています。

神社のある地名は、加茂名町海の宮で、延喜式内社である和多都美豊玉比賣神社の比定社にもなっています。
産八幡神社を掘り下げたい方はコチラ!

まとめ
今回紹介しただけでも眉山周辺には、スサノオ命、神武天皇、聖徳太子、応神天皇、天武天皇の伝説の地があります。